ここは虹の向こうのオズの世界。不思議で愉快なマンチキンたちが、子供たちをお出迎えしています。
やがて、優しい北の良い魔女が現れると、オズの物語の始まりです。
突然、恐ろしくて悪い東の魔女が飛んできて、マンチキンたちは逃げ出し、辺りは恐怖に包まれます。
ところが、今度は突然竜巻がやってきて、東の魔女は飛んできた家に潰されてしまいます。
家から出てきたのは、ドロシーという女の子でした。
元の世界に帰りたいと言うドロシーに、
北の魔女は、オズのお城に住む、オズ大王様ならどんな願いも叶えてくれると教え、旅のお守りに、ルビーの靴を
プレゼントします。
オズのお城を目指す途中、ドロシーは“知恵が欲しいかかし”“心が欲しいブリキ”“勇気が欲しい
ライオン”と出会い、友達になりますが…、かかしとブリキはケンカばかり…、ライオンは逃げてばかり…、みんな自分
のことばかりで、気持ちもバラバラ…。
一方では…恐ろしい西の魔女が、ドロシーの履くルビーの靴を狙っています。
はたしてドロシーと仲間たちは、無事に願いを叶えてもらうことが出来るのでしょうか…?!
ドロシーは純粋で真っすぐで、芯の強い女の子。そして誰に対しても“思いやり”のある
優しい子です。
一方その仲間となる、かかし、ブリキ、ライオンの3人は…、それぞれに
辛い環境に置かれ、生きるということに消極的。
ドロシーと出会い、一緒に旅をすること
になってからも、皆、自分勝手でケンカばかり…、ドロシーを困らせてばかりいます。
そんな3人が、様々な困難に直面していく中で、いつしか、自分のためより仲間のために、
無いはずの“知恵”と“勇気”と“ハート”を振り絞って、困難に立ち向かっていく…。
そして、生まれる本物の友情。困難を乗り越えて、初めて手に入れる本当の願い。
この作品には、多くのメッセージか込められています。
そして、物語の最初と最後では、4人の主人公たちは大きく変化をしています。
この4人と共にオズの世界を冒険して
頂けたら…、きっと、子供たちの心にも、強く深く残るメッセージが届くと信じています。
さあ、ドロシーと共に、オズの世界の旅へと出かけましょう!スリルいっぱいの冒険と、
胸いっぱいの感動が待っています!!
(脚本・演出 秋葉大介)